el ma Riu Fantasy02.~ラ・エルディアーレ~シリーズ

第二楽章~ハルピュイア~

───これは、とある王女とハルピュイアの物語。

あらすじ

ハルピュイアの大火。
それは、神聖ハプスベルグリア王国を激震させる大災厄だった。
魔性ハルピュイアが大挙して王都カルメンに攻め入り、甚大なる被害を及ぼした。人々は恐怖と癒えない傷を刻み込まれる。

それから十五年後。
テーナ地方のローレライという街で、魔性セイレーンによる被害が度重なっていた。聖フォルトゥナ祭を目前に本格的な討伐がグレゴリオ聖楽団によって行われる。
しかし、そこで前代未聞の大事件が起こった。

ひとりの人間の少女が、魔性を助けるという禁忌を犯したのだ。

民草はもちろん、誰もが震撼した。
しかし、その場に居合わせた王女ユリスティーナはその時聴いた<少女とセイレーンの唱>に感化され、魔性にも心があることを知る。

そして、女神の教えに少しずつ疑問を持ちはじめたある日、ハルピュイアに遭遇して――――

女神の御子とその天敵であるハルピュイアが出会う時、物語は新たな局面を迎える。
生きとし生けるすべての“いのち”へと結ぶ、第二楽章。

―――これは、とある王女とハルピュイアの物語。

ユリスティーナ

ユリスティーナ

「王女として女神の御子として、わたくしにできることは?」

 name:ユリスティーナ・ハプスベルグ
 age:17 tall:163

 神聖ハプスベルグリア王国の王女にして、当代の女神の御子。
 女神の御子を三期連続で務めあげる、天才的な歌い手。

 王宮で育ったため気丈で、大人びた性格をしているが、
 気を許した相手には年齢相応の仕草を見せることも。

 ローレライの街で、ひとりの少女とセイレーンの唱を聴き
 衝撃を受け、女神の教えに少しづつ疑問を持ちはじめた。

 その事件の真相を知るであろうテオドールに近づいていく。

テオドール

テオドール

「オレは自分の意思でここに来た」

 name:テオドール
 age:13 tall:150

 ローレライの街一番の名医の子息。
 次代の女神の寵愛を受けた特別な歌い手として期待され、
 王都に召し上げられた。

 大抵のことに無関心で表情も乏しかったが、
 とある少女の話になると心が動くようになる。

 ユリスティーナとは教会に対する疑念で意気投合し、
 少しづつ心を開いている。
 他の五人の候補者と共に王都での生活を送るようになる。

アレディエス

アレディエス

「無論、主を血祭りにあげて開戦の狼煙とする為じゃ」

 name:アレディエス

 魔性ハルピュイアを束ねる女王。

 古風な話し方に優雅な立ち振る舞いをし、妖艶さを放つ。
 好戦的で人間を忌み嫌っている。

 とある目的の為にユリスティーナに接触する。